機械式時計はなぜ毎日使い続けることが保守になるのか


機械式時計は毎日ゼンマイを一定数巻き続ける

機械式時計はゼンマイが解ける力のみで内部の振り子を動かして時を刻んでいます。このため、ゼンマイから振り子へ伝わる力が常に一定であることが何より重要であって、ゼンマイに程よく力が蓄えられている状態が理想です。そこで、毎日ゼンマイをリューズを一定回数巻くことにより、ゼンマイの巻き具合が適切な範囲内に収まるように調整する必要があります。機械式時計は24時間動き続けることになり、ゼンマイを巻きすぎないようにするためには毎日一定数ずつ巻き続けることが重要です。

オーバーホールは数年ごとに確実に実施する

クオーツ時計とは異なり機械式時計は、電気の力を使わずに振り子の規則正しい振動により時を刻みます。内部では複雑な部品が潤滑油により滑らかに動くよう整備されていますが、潤滑油は時間と共に酸化して劣化します。ある程度劣化を続けると潤滑油に部品が摩耗して剥がれた微細な金属片が混じり、摩擦抵抗を増す結果となりかねません。そこで、数年ごとに部品の摩耗をチェックして補修し、潤滑油を新しく塗布して動きを滑らかにするオーバーホール作業が必要です。

毎日使うことが保守管理につながる

機械式時計は高級な製品ほど内部構造が複雑になっていて、絶妙なバランスにより内部で複雑な動きをしながら時を刻みます。高級な機械式時計ほど部品点数が多いために、僅かな部品の摩耗や狂いがそのまま動作を遅くする原因となりかねません。実際に機械式時計では、毎日内部の振り子が一定ペースで動き続けることによりメンテナンスが自然に行われています。とりわけ腕時計式の機械式時計は、自動巻きと手巻きとの種類に関わらず、毎日使い続けることが良い状態を維持する秘訣です。

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